高校生となるとちらほらお酒を飲んでる人が出てくる頃ですので、
「今週うちで宅飲みしようよ」
「次の休みに酒パしようぜ」
「この前○○先輩と飲み会したんだけどさー」
といったように飲酒を誘われたり、そのような会話が聞こえることもあるでしょう。
ですが高校生は本来飲酒をしていい年齢ではないため、そういった場面に出くわすと
「え、高校生で飲酒するのは当たり前なの!?」
「お酒を飲まない自分がおかしいのかな?」
「どれくらいの高校生がお酒を飲んでるの!?」
と驚く人も少なくないと思います。
そこで今回はそんな人向けに高校生で飲酒経験がある人の割合について解説していきます。
ぜひ参考にしてください。
高校生で飲酒は普通!?その割合は?
高校生でどれくらいの人が飲酒経験があるのでしょうか?
これに関してはいくつかそういったアンケート調査を実施しているところがいくつかありましたので、そちらを紹介したいと思います。
まず1つ目は厚労省が2017年度に実施した調査によると、高校生の飲酒経験率は29.4%という結果が出ています。
高校生時点でおよそ3割近くの人がお酒を飲んだことがあるということが分かりますね。
尾﨑米厚鳥取大学教授を研究代表者とする厚労省の「飲酒や喫煙等の実態調査と生活習慣病予防のための減酒の効果的な介入方法の開発に関する研究班」が、2017年度に中高生の飲酒や喫煙行動について、中学校98校、高校86校を抽出して質問紙調査を実施した。
その結果、飲酒経験率は中学で16.2%、高校で29.4%だった。
そして2つ目は厚労省が平成18年に高校1年生のみを対象としたアンケート調査。
こちらによると1年生時点ですでに半数以上の生徒が飲酒を経験していることが分かります。
1年生ではすでに56.8%が飲酒を経験しており、全体の22%が現在飲酒している。
続いて3つ目は平成9年に新情報センターが実施したアンケート結果を見ていきましょう。
こちらによると飲酒経験がある高校生は約8割と、高校生のほとんどがお酒を飲んだことがあるという結果に。
これまでの飲酒経験(図2-1)は、「飲んだことがある」生徒は77.8%で、5人に4人が経験している。これを中高生別にみると、中学生より高校生の方が「飲んだことがある」という生徒(中学生69.6%、高校生85.6%)が多くなっており、喫煙と同様に、学年が上がるにつれて、飲酒経験者が増えていく傾向がみられる。
ただこのアンケートは平成9年ともう20年以上前ですし、2つ目に関しても平成18年と10年以上前のものになります。
そのため1つ目に紹介した2017年と比較的最近実施された「約3割」というのが、現在の高校生の飲酒経験率では一番近いのではないかと思います。
普段からお酒やタバコなど年齢に見合わない違法行為に興味もなく、縁もない人からすれば約3割というのは「意外に多い」と思うかもしれません。
ですが全体の3割は当たり前と言えるほどの数ではありませんし、飲酒経験率というのはあくまでもこれまでお酒を飲んだことがある人のことですので、現在飲酒をしていなくとも「以前に1度だけ親から一口もらったことがある」などもこれらに含まれています。
そのため現在進行形で飲酒をしている高校生は3割よりももっと少ないはずですので、そういったことも考慮すれば高校生でお酒を飲むのは少数派であり普通とは言えません。
むしろそれはおかしいことであり、高校生でお酒を飲まない方が至って普通と言えます。
まとめ
今回解説したように高校生時点でお酒を飲んだことがある人はある程度いても、現在進行形で飲酒をしている高校生は少数派です。
そのため周りが当たり前のようにお酒を飲んでいて「高校生でお酒を飲まない自分はおかしいのではないか?」と思っている人は、決しておかしいなんてことはありませんし、むしろそういった違和感を感じることが出来る方が正常ですので自信を持って自分なりの高校生活を楽しみましょう。