今回は人間関係がドロドロした映画(邦画)を紹介します。

男女の恋愛のもつれによるトラブルや女同士の嫉妬、陰湿ないじめなど人間の醜い部分がこれでもかと描かれた作品ばかりです。

 

人間関係がドロドロした映画

冷たい熱帯魚

あらすじ

熱帯魚店を経営する社本と妻の妙子は、娘が万引きしたとの連絡を受けてスーパーへと向かう。

しかし、偶然居合わせた同業者・村田の取り成しで娘は無罪放免となり…。

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

吹越満でんでん黒沢あすか、神楽坂恵梶原ひかり渡辺哲

 

【スタッフ】

監督:園子温

 

感想・評価

とある事件を元にしたサスペンス映画で、一般人が悪い人間に懐柔されていく過程が生々しく描かれ、引き込まれます。

この作品を見ると気付かないだけで自分の身近にも悪意のある人間が潜んでいるのではないか?その悪意ある人間によって気付かないうちにまんまと乗せられて最悪の事態になってしまうのではないか?と恐怖心が芽生えてしまいます。

R-18にも指定されていることからも分かるように過激でバイオレンスな内容になっており、ショッキングなシーンも多いので苦手な人は注意が必要です。

 

悪人

あらすじ

土木作業員の清水祐一は、恋人も友人もなく、祖父母の面倒をみながら暮らしていた。

馬込光代は、妹と2人で暮らすアパートと職場の往復だけの退屈な毎日を送っていた。

孤独な魂を抱えた2人は偶然出会い、刹那的な愛にその身を焦がす。

しかし、祐一は連日ニュースを賑わせていたとある事件の犯人だった ――。

光代はそんな祐一の自首を引き止め、祐一と共に絶望的な逃避行へと向かう。

やがてその逃避行の波紋は被害者の家族、加害者の家族の人生をも飲み込んでいく。

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

妻夫木 聡、深津絵里、岡田将生、満島ひかり、樹木希林

 

【スタッフ】

監督:李 相日

 

感想・評価

吉田修一のベストセラー小説を映画化したもの。

悪人とは何か?善人とは何か?何を基準に善人悪人と判断するのか?本当の悪人は誰なのか?といったことを考えさせられます。

 

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

あらすじ

両親の訃報を受け、東京から山間の田舎に戻った姉・香澄。

家には母の連れ子だった兄・穴道、その嫁・待子、そして内向的な妹・清深がいた。

女優を目指し、家族の反対を押し切って上京したものの、その超ゴーマンな性格が災いし、女優活動も頭打ち。

そんな姉の帰省により、沈殿していた姉妹の関係は一気に爆発炎上、周囲の人々もその渦の中へと巻き込まれていく。

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

佐藤江梨子、佐津川愛美、山本浩司、土佐信道、上田耕一

 

【スタッフ】

監督:吉田大八

 

感想・評価

自分には女優の才能があると勝手に思い込んでいる性格の悪い姉と、その姉に負い目を持っている妹、この2人のもつれに巻き込まれていく周囲の様子を描いた作品。

登場人物は皆どこかおかしかったり、女同士特有の陰湿な関係が描かれていたりして鬱屈とした雰囲気が漂っていますが、そんな中でコメディ的な要素もあり、ブラックユーモアな作品となっています。

 

青の炎

あらすじ

秀一は湘南の高校に通う17歳。

女手ひとつで家計を担う母・友子と、妹の遥香の三人暮らし。

しかし、十年前に母が離婚した男・曾根が出現し、その平和な生活は壊される。

傍若無人に振る舞い、一日中飲んだくれ、母の体に手を出す曾根。

ついに妹にまで危険が及んだとき秀一の怒りは頂点に達した……。

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

二宮和也、松浦亜弥、鈴木 杏

 

【スタッフ】

監督・脚本:蜷川幸雄

原作:貴志祐介

脚本:宮脇卓也

 

感想・評価

家族を守るために一線を越えてしまった主人公が、自らの罪に苦悩して追い込まれていく姿を描くサスペンス映画。

話の内容は重く、全体的に暗いのですが、それでもどこか爽やかで切なく、見終った後は心が苦しくなる、そんな作品です。

主人公演じる若かりし頃の嵐の二宮和也の繊細な演技にも注目です。

 

パレード

あらすじ

映画会社勤務の直輝(藤原竜也)、イラストレーター志望の未来(香里奈)、フリーターの琴美(貫地谷しほり)、大学生の良介(小出恵介)たちは、2LDKマンションで共同生活を送っていた。

それぞれが不安や焦燥感を抱えながら、怠惰な共同生活を続けていたが、サトル(林遣都)が現われたことで変化が起こり始め……。

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、林遣都、小出恵介

 

【スタッフ】

監督: 行定勲

 

感想・評価

ルームシェアをする4人の男女のところに1人の男(サトル)が同居人として加わることになり、物語が展開していきます。

一見仲良さげに見える4人ですがサトルが加わったことによりそれぞれが持つ闇が徐々に浮き上がってきます。

全体的にゆるく話が進んでいくのですが、ミステリー要素も相まってどこか怠惰的で不気味な雰囲気に包まれており、衝撃のラストには後味の悪さと恐怖心を抱くでしょう。

 

蛇にピアス

あらすじ

蛇の舌、顔中のピアス、そして背中に龍の刺青を入れた男・アマ(高良健吾)と出会い、付き合うようになった19歳のルイ(吉高由里子)。

だが一方で、ルイは彼の紹介で出会ったサディスト彫り師・シバ(ARATA)とも関係を持ち始める。

自らの舌にピアスをあけ、背中に龍と麒麟の刺青を彫り、突き動かされるように身体改造にひた走るルイ。

そして2人の男の、2種の愛を受け、痛みと快感に身を委ねていくが、ある日アマの起こした事件がきっかけで、3人の運命は思いもよらぬ結末を迎える・・・。

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

吉高由里子、高良健吾、ARATA、あびる優、ソニン、市川亀治郎、井手らっきょ、小栗 旬、唐沢寿明、藤原竜也

 

【スタッフ】

監督:蜷川幸雄

 

感想・評価

女優・吉高由里子のデビュー作品。

普通の女の子が今までの自分がいたところとは違う世界で生きている男達に出会い、それがきっかけで女子も向こう側の世界へ徐々に浸かっていく過程を描いた映画。

R-15指定作品であり、痛々しいシーン多めで全体的にバイオレンスな作風になっています。

 

まとめ

というわけで今回は人間関係がドロドロとした映画を紹介しました。

気になる作品があったらぜひこれを機にご視聴してみてください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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