普通に話が進む中、ある瞬間から急展開を迎えたり、今までの事実が覆ったりなど衝撃のラストを迎えるどんでん返しがある映画は面白いですよね。
そこで今回はそんなどんでん返しがすごい日本の映画(邦画)のおすすめを紹介します。
目次
どんでん返しがすごい日本の映画のおすすめ
イニシエーションラブ
あらすじ
バブル真っただ中の、1980年代後半の静岡。
友人から合コンに誘われ、乗り気ではなかったが参加することにした大学生の鈴木(松田翔太)は、そこで歯科助手として働くマユ(前田敦子)と出会う。
華やかな彼女にふさわしい男になろうと、髪型や服装に気を使って鈴木は自分を磨く。
二人で過ごす毎日を送ってきた鈴木だったが、就職して東京本社への転勤が決まってしまう。
週末に東京と静岡を往復する遠距離恋愛を続けるが、同じ職場の美弥子(木村文乃)と出会い、心がぐらつくようになる。
キャスト・スタッフ
【キャスト】
松田翔太、前田敦子、木村文乃、森田甘路、三浦貴大
【スタッフ】
監督:堤 幸彦
原作:乾くるみ著『イニシエーション・ラブ』(原書房/文春文庫刊)
脚本:井上テテ
音楽:Gabriele Roberto
感想・評価
ベストセラーを記録した乾くるみの小説を実写化した、異色のラブストーリー。
恋愛下手の大学生と歯科助手の出会いを描く「Side-A」、遠距離恋愛を経て彼らの関係が終わるさまを追う「Side-B」の2部構成でつづられています。
小説の方は「最後の2行で、本書はまったく違った物語に変貌してしまう」「必ず2回読みたくなる」と絶賛されており、そのトリックは映画でも健在で、ラスト5分で一見純粋なラブストーリーから一気にミステリーに転じる作風に意表を突かれます。
パレード
あらすじ
映画会社勤務の直輝(藤原竜也)、イラストレーター志望の未来(香里奈)、フリーターの琴美(貫地谷しほり)、大学生の良介(小出恵介)たちは、2LDKマンションで共同生活を送っていた。
それぞれが不安や焦燥感を抱えながら、怠惰な共同生活を続けていたが、サトル(林遣都)が現われたことで変化が起こり始め……。
キャスト・スタッフ
【キャスト】
藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、林遣都、小出恵介
【スタッフ】
監督: 行定勲
感想・評価
ルームシェアをする4人の男女のところに1人の男(サトル)が同居人として加わることになり、物語が展開していきます。
一見仲良さげに見える4人ですがサトルが加わったことによりそれぞれが持つ闇が徐々に浮き上がってきます。
全体的にゆるく話が進んでいくのですが、ミステリー要素も相まってどこか怠惰的で不気味な雰囲気に包まれており、衝撃のラストには後味の悪さと恐怖心を抱くでしょう。
君の膵臓を食べたい
あらすじ
高校の同級生・山内桜良(浜辺美波)がひそかにつづる闘病日記「共病文庫」を偶然見つけた僕(北村匠海)は、彼女が膵臓(すいぞう)の病気で余命わずかなことを知り、一緒に過ごすようになる。
彼女の言葉をきっかけに母校の教師となった僕(小栗旬)は、桜良が亡くなってから12年後、教え子と会話をしていた際に、桜良と過ごした数か月を思い出す。
一方、結婚を控えた桜良の親友・恭子(北川景子)も、桜良との日々を思い返し……。
キャスト・スタッフ
【キャスト】
浜辺美波、北村匠海、大友花恋、矢本悠馬、桜田 通、森下大地、上地雄輔、北川景子、小栗 旬
【スタッフ】
原作:住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉社刊)
監督:月川 翔
脚本:吉田智子
主題歌:Mr.Children「himawari」(TOY’S)
感想・評価
原作は小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿されたもので、恋愛や末期の病をテーマにした作品。
この作品のどんでん返しには賛否両論を生み、他の作品とは違った驚きがあります。
この物語がどのような結末を迎えるのか?ぜひその目で確かめてみてください。
アヒルと鴨のコインロッカー
あらすじ
大学入学のために単身仙台に引っ越してきた19歳の椎名(濱田岳)はアパートに引っ越してきたその日、奇妙な隣人・河崎(瑛太)に出会う。
彼は初対面だというのにいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。
彼の標的はたった一冊の広辞苑。
そして彼は2年前に起こった、彼の元カノの琴美(関めぐみ)とブータン人留学生と美人ペットショップ店長・麗子(大塚寧々)にまつわる出来事を語りだす。
過去の物語と現在の物語が交錯する中、すべてが明らかになった時、椎名が見たおかしくて切ない真実とは・・・。
キャスト・スタッフ
【キャスト】
濱田岳
瑛太 関めぐみ
【スタッフ】
監督:中村義洋
感想・評価
伊坂幸太郎の同名小説を映画化した青春ミステリー。
原作では映像化不可能と言われたトリックがあるため、公開前からそれをどのように映画で表現するのか原作ファンから注目を浴びていました。
巧妙に張られた伏線や、見るものに目の前の世界を信じさせる演出は絶妙で、それらが明かされる瞬間は驚くこと間違いありません。
悪夢のエレベーター
あらすじ
エレベーターに閉じ込められてしまった何だかワケあり気な男女4人。
助けを呼ぶ手段のない非常事態。絶対関わりたくないメンバー同士がエレベーターに閉じ込められた。
しかし、なぜかお互いの秘密を暴露しあっていくことに!?
そして、閉ざされた空間の中、ある“謎”に気が付いたとき、遂に悪夢のような事件が起きる!
しかし、扉の外では更なる悪夢が待ち受けていることを、誰も知る由はなかった――。
キャスト・スタッフ
【キャスト】
内野聖陽、佐津川愛美、モト冬樹、斉藤工、大堀こういち、芦名星、本上まなみ
【スタッフ】
監督:堀部圭亮
原作:木下半太「悪夢のエレベーター」
脚本:堀部圭亮、鈴木謙一
主題歌:タカチャ「AIO~愛をください~」
感想・評価
止まってしまったエレベーターの中という閉じ込められた空間でそれぞれワケありな4人によって話が展開していきます。
なぜエレベーターは止まり、また動き出したのか?
全く読めない展開が続きながらもそこかしこに伏線が張られ、最後には意外な結末を迎えます。
アフタースクール
あらすじ
母校の中学校で働く人のよい教師・神野(大泉洋)の元に、かつての同級生だと名乗る怪しい探偵・北沢(佐々木蔵之介)が訪ねてくる。
北沢は神野の親友で同じく同級生、現在は一流企業に勤めるサラリーマン・木村(堺雅人)の行方を追っていた。
心ならずも神野は木村探しに巻き込まれてしまう・・・。
人を疑うことを知らない男と、人の裏側ばかりを見てきた男。
ちぐはぐコンビの捜査活動から、神野の知らなかった、友人・木村の一面が次々と明らかになり、物語は思いもよらぬ方向へと向かっていく・・・
キャスト・スタッフ
【キャスト】
大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子、田畑智子
【スタッフ】
脚本・監督:内田けんじ
撮影:柴崎幸三
編集:普嶋信一
音楽:羽岡佳
主題歌:「あの透明感と少年」/monobright(DefStar Records)
感想・評価
本作は人のよい中学校教師があやしげな探偵の登場によりかつての同級生探しに巻き込まれるというミステリーコメディ。
あらゆる部分に巧妙な伏線が張られ、後半になるにつれ引きこまれるストーリー展開が魅力です。
1回目の視聴を終えた後にすぐ2回目を見返すと、「ああっ!」と驚くことでしょう。
ゆれる
あらすじ
東京でカメラマンとして成功している猛(オダギリジョー)は母の一周忌で帰省する。
彼は実家のガソリンスタンドを継いだ独身の兄の稔(香川照之)や、そこで働く幼なじみの智恵子(真木よう子)と再会し、3人で近くの渓谷に行くことにする。
猛が単独行動している間に、稔と渓谷にかかる吊り橋の上にいた智恵子が転落する。
キャスト・スタッフ
【キャスト】
オダギリジョー、香川照之、伊武雅刀、新井浩文、真木よう子
【スタッフ】
監督:西川美和
感想・評価
幼馴染の智恵子が吊り橋から転落した件について容疑をかけられる兄と無実を信じたい弟の話。
兄弟間の複雑な心のゆれを繊細に表現されており、物語が進むにつれてシリアスでスリリングな展開が繰り広げられます。
兄弟がいる人にこそ見てほしい作品です。
忘れないと誓ったぼくがいた
あらすじ
大学受験が迫る高校3年生の葉山タカシ(村上虹郎)は、織部あずさ(早見あかり)という少女と出会い、たちまち心を奪われてしまう。
何度も会ううちに、あずさは自分と出会った者は必ずその記憶を数時間後に失ってしまうという奇妙な告白する。
信じようとしないタカシだったが、ふと自分が誰と会って、一緒にどこへ出掛けていたのかを忘れてしまっていることに気付く。
彼はあずさと出会った日の出来事、デートの約束などを詳細にメモに書き記し、記憶をとどめておくようにするが……。
キャスト・スタッフ
【キャスト】
村上虹郎、早見あかり、西川喜一、渡辺佑太朗、大沢ひかる、池端レイナ、ちはる、二階堂智、山崎樹範、ミッキー・カーチス
【スタッフ】
監督:堀江慶
原作:平山瑞穂
主題歌:「2LDK」 クリープハイプ
脚本:おかざきさとこ 堀江慶
感想・評価
出会った人間の記憶から消えてしまう不思議な少女と、彼女を絶対に忘れないと誓った男子高校生の切ない恋を描いた青春ラブストーリー。
冒頭から伏線が張り巡らされ、終わった後に「そうだったのか」と気づかされます。
見終った後にもう一度見返したくなる作品です。
まとめ
というわけで今回はどんでん返しがすごい日本の映画を紹介しました。
気になった作品があったらぜひこれを機に見てみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。