女同士の友情は、男同士の友情とはまた違った魅力やテイストがあります。
今回はそんな女同士の友情を描いた日本の映画(邦画)のおすすめを紹介します。
目次
女同士の友情を描いた邦画のおすすめ
志乃ちゃんは自分の名前が言えない
あらすじ
高校一年生の志乃は上手く言葉を話せないことで周囲と馴染めずにいた。
ひとりぼっちの学生生活を送るなか、ひょんなことから同級生の加代と友達になる。
音楽好きなのに音痴な加代は、思いがけず聴いた志乃の歌声に心を奪われバンドに誘う。
文化祭へ向けて猛練習が始まった。
そこに、志乃をからかった同級生の男子、菊地が参加することになり・・・。
キャスト・スタッフ
【キャスト】
南 沙良、蒔田彩珠、萩原利久、山田キヌヲ、奥貫 薫
【スタッフ】
監督:湯浅弘章
原作:押見修造 「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」(太田出版)
脚本:足立 紳
音楽:まつきあゆむ
感想・評価
「惡の華」などで知られる漫画家・押見修造が描いた漫画が原作の映画。
特定の言葉を上手く発音できない「吃音症」に苦しむ女子高校生が主人公の作品ですが、主人公の友達の加代は音痴で悩んでいたり、クラスメイトの男子の菊池は空気が読めない言動をしてしまうことを悩んでいたりなどコンプレックスに悩む高校生達を描いた青春もの。
それぞれが持つコンプレックスに悩みながらも、必死に生きていこうとする姿に元気をもらえます。
Dear Friends ディア フレンズ
あらすじ
“友達なんか必要ない。必要なときにだけ利用するもの”と言い放つ女子高生のリナ(北川景子)は、突然の病魔に侵されすべてに絶望して自ら命を絶とうとする。
そんなリナの前に、親でもとりまきの友人たちでもない、彼女の記憶にさえない小学校時代の同級生マキ(本仮屋ユイカ)が突然現われる。
彼女は命を絶とうとするリナの代わりに、自らの胸にナイフを突き立てる。
キャスト・スタッフ
【キャスト】
北川景子、本仮屋ユイカ、黄川田将也、通山愛里、佐々木麻緒
【スタッフ】
監督:両沢和幸
感想・評価
病魔に侵され自ら命を絶とうとする女子高生と彼女と痛みを共有しようとする同級生の友情を描く青春ドラマ。
現代を生きる少女たちの体験談を盛り込んでいるため、ドラマチックな展開ではあるもののどこかでありそうなリアル感を感じます。
「友達」とは何か、「生きる」とはどういうことかを考えさせられる、泣ける作品です。
女の子ものがたり
あらすじ
36歳の漫画家の高原菜都美(深津絵里)は、昼間からビールを飲み、たらいで水浴、ソファで昼寝をするなどスランプから抜け出せない生活を送っていた。
新米編集者の財前(福士誠治)にも愛想を尽かされ、キツイ一言を言われてしまうが、幼いころに過ごした友だちとの思い出にふけるうちに、菜都美の心が徐々に変化し始める。
キャスト・スタッフ
【キャスト】
深津絵里、大後寿々花、福士誠治、風吹ジュン、波瑠、高山侑子、森迫永依、板尾創路、奥貫薫
【スタッフ】
原作: 西原理恵子「女の子ものがたり」(小学館刊)
脚本・監督: 森岡利行
感想・評価
スランプから抜け出せず自堕落な日々を過ごす“アラサー”の漫画家が、少女時代の友だちとの思い出に励まされ生きる元気を取り戻していくお話。
3人の女の子の人生が描かれるのですが、いずれも恵まれたとは言えない家庭環境で育った子ばかりで、ストーリーも明るくはなく、淡々と進んでいきます。
しかし最後には救いがあり、前向きになれて心温まる、そんな作品です。
花とアリス
あらすじ
幼なじみのハナ(鈴木杏)とアリス(蒼井優)。
ハナは落語研究会に所属する高校生・宮本(郭智博)に一目惚れ。
同じ部活に所属し、なんとか宮本に近づこうとするハナ。
そしてある嘘をついたハナは、宮本と急接近する。
しかし、その嘘がバレそうになり、さらに嘘をつくはめに。
しかもその嘘がきっかけで宮本がアリスに恋心を抱いてしまい……。
キャスト・スタッフ
【キャスト】
鈴木杏、蒼井優、郭智博、相田翔子、阿部寛
【スタッフ】
監督:岩井俊二
感想・評価
誰もが経験する思春期の心情を綴った青春ラブストーリー。
幼馴染みのふたりの少女が、友情と恋の狭間に戸惑いながら大人への階段を上り始める様が描かれています。
全体的にノスタルジックな空気が漂っており、幻想的な作品です。
リンダリンダリンダ
あらすじ
とある地方都市にある芝崎高校。
文化祭・ひいらぎ祭の前日に、恵(香椎由宇)、響子(前田亜季)、望(関根史織)の3人は途方に暮れていた。
高校生活最後の文化祭のためにオリジナル曲を作って練習を重ねてきたのに、ギターの萌が指を骨折してしまったのだ。
キャスト・スタッフ
【キャスト】
ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織、三村恭代
【スタッフ】
監督:山下敦弘
感想・評価
高校を舞台にガールズバンドの奮闘をさわやかに描いた青春人間ドラマ。
作品タイトルで使われているようにブルーハーツの名曲「リンダリンダ」がテーマ曲になっており、それを文化祭で披露する女子高校生達のお話。
物語の焦点は文化祭に当てられており、日常から離れた学園祭の雰囲気、キャンパスの空気感、本番までの焦りなど学生時代を思い出すどこか懐かしい雰囲気が漂う作品です。
下妻物語
あらすじ
田園風景が広がる美しい茨城県下妻市。
青空の下フリフリのロリータ・ファッションで闊歩する少女・桃子(深田恭子)の生きがいはお洋服。
ロリータ一直線で他人を必要としない桃子の前に、真っピンクの改造原付きに乗った地元のヤンキー少女(土屋アンナ)が現れる。
キャスト・スタッフ
【キャスト】
深田恭子、土屋アンナ、宮迫博之、篠原涼子、樹木希林、阿部サダヲ、岡田義徳、小池栄子、矢沢心、生瀬勝久、荒川良々、本田博太郎
【スタッフ】
脚本・監督:中島哲也
原作:嶽本野ばら(小学館刊『下妻物語』より)
オリジナルテーマソング「Hey My Friend」Tommy heavenly6 (DefSTAR RECORDS)
感想・評価
ゴスロリとヤンキーがちょっとしたことをきっかけに知り合い、引かれあう話。
正反対なふたりがお互いの良いところを認め合っていく展開が熱い。
テンポもよく、コミカルなタッチで描かれるので最後まで明るく楽しめます。
スウィングガールズ
あらすじ
野球部の応援に行った吹奏楽部にお弁当を運んだ補習クラスの女子だったが、炎天下、チンタラ運んでいたせいで、お弁当は腐り、吹奏楽部は体調を崩してしまう。
ひとりだけお弁当を食べなかった男子・中村は、即席吹奏楽部を作ろうと思いつく。
責任をとらせようと補習クラスの女子を誘うが、吹奏楽をやるには人数が足りなかったため、ビッグバンドでジャズをやることに。
でも女子たちは楽器などロクにやったことがなかった…。
キャスト・スタッフ
【キャスト】
上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、、豊島由佳梨、平岡祐太
【スタッフ】
監督:矢口史靖
感想・評価
東北の片田舎にある高校が舞台で、夏休みに補講を受けている女子学生たちがサボる口実に始めたジャズバンドの魅力に次第にのめり込んでいくお話。
最初は演奏が下手でコメディチックなのですが、物語が進む内にどんどん上手くなっていき、最後のステージでは感動させられます。
ストーリーもテンポよくスピーディーで最初から最後まで楽しく、あっという間に終わってしまいます。
まとめ
というわけで今回は女同士の友情を描いた日本の映画のおすすめを紹介しました。
気になった作品があったらぜひこれを機に見てみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。