今回は農業を題材にした日本の映画のおすすめを紹介します。

農家の生活や農業の厳しさ、その実態、裏側などが知りたいという人はぜひ参考にしてください。

 

農業を題材にした日本の映画のおすすめ

リトル・フォレスト 2014年

あらすじ

都会で生活してみたもののなじめなかったいち子(橋本愛)は、故郷である東北の小さな集落・小森に戻ってくる。

近所にはスーパーもコンビニもないため、自ら作物を育て、野山で採ってきた季節の食材で日々の食事を作り、自給自足の生活を送っていた。

不便ではあるが季節の移ろいを感じ、自然の恵みを食べながら、いち子は生きる活力を蓄えていく。

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

橋本愛、三浦貴大、松岡茉優、温水洋一、桐島かれん

 

【スタッフ】

監督:森淳一

 

感想・評価

都会暮らしになじめず故郷の山村に帰ってきたヒロインが、自給自足の生活をしながら生きる力を取り戻す人間ドラマ。

セリフは少なく、農業を一人で奮闘する日々の姿を主演女優・橋本愛のナレーションに合わせて紹介しながら淡々と進行していきます。

色んな料理が紹介されるので、料理好きや食べるのが好きな人にもおすすめ。

春夏秋冬の4部に別れており、本作の「夏・秋編」の後に「冬・春編」へと続きます。

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ウルトラミラクルラブストーリー 2009年

あらすじ

青森で農業を営みながら一人で暮らす水木陽人(松山ケンイチ)は、やることなすことすべてが常識外れな町の変わり者。

ある日陽人は、訳あって東京からやって来た神泉町子(麻生久美子)に一目ぼれする。

恋を知らない陽人にとっての生まれて初めての恋は、常識を超えた奇跡のような出来事を次々に呼び起こす。

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

松山ケンイチ、麻生久美子、ノゾエ征爾、ARATA、藤田弓子、原田芳雄、渡辺美佐子

 

【スタッフ】

監督・脚本:横浜聡子

原作:「ウルトラミラクルラブストーリー」横浜聡子・著(角川書店刊)

 

感想・評価

恋を知らない変わり者の青年が初めて恋をして、奇跡のような出来事を次々に呼び起こす様を描いたラブストーリー。

本作はただの農業×ラブストーリー作品ではなく、ファンタジー要素もあり、観る前には予想もしなかった展開へストーリーが進んでいく摩訶不思議な作品です。

津軽弁の癖が強くて何を言っているのか聞き取れないのもその不思議さに歯車をかけています。

好き嫌いが別れる作品ですが、それでも癖が強い分この作品にしかない魅力や見応えがあります。

 

三本木農業高校、馬術部~盲目の馬と少女の実話~ 2008年

あらすじ

三本木農業高校2年生の香苗(長渕文音)は馬術部に所属し、タカラコスモスの担当をしている。

目の病気で引退したかつての名馬は気性も荒く、世話をするのもひと苦労だ。

最初は顧問の先生(柳葉敏郎)に言われて嫌々コスモの面倒をみていた香苗だが、ある日コスモの目がほとんど見えなくなっていることに気付き、心を入れ替える。

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

長渕文音、柳葉敏郎、奥村知史、森田彩華、西原亜希、小林裕吉、吹越 満

 

【スタッフ】

監督:佐々部 清

原案:「私、コスモの目になる!」(橘内美佳著 主婦と生活社刊)

脚本:岡田 茂、佐々部 清

 

感想・評価

実在する青森県の高校を舞台に、視力を失いつつあるサラブレッドと、必死にその世話をする女子高生の絆を描いた作品。

本作は自身の生活のために農業に励む人ではなく、農業高校の馬術部に所属する生徒達に焦点が当てられており、農業高校の学校生活がじっくりと描かれていています。

視力を失った馬と高校生達の交流だけではなく、生徒達の成長や出会いと別れ、家族など大きなテーマを扱われている作品です。

 

WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~ 2014年

あらすじ

大学受験に失敗し高校卒業後の進路も決まっていない勇気(染谷将太)は、軽い気持ちで1年間の林業研修プログラムに参加することに。

向かった先は、携帯電話が圏外になるほどの山奥のド田舎。

粗野な先輩ヨキ(伊藤英明)のしごき、虫やヘビの出現、過酷な林業の現場に耐え切れず、逃げようとする勇気だったが……。

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

染谷将太、長澤まさみ、伊藤英明、優香、西田尚美、有福正志、マキタスポーツ、近藤芳正、光石 研、柄本 明

 

【スタッフ】

監督・脚本 矢口史靖

原作:三浦しをん『神去なあなあ日常』(徳間書店刊)

音楽:野村 卓史

主題歌:「Happiest Fool」マイア・ヒラサワ(ビクターエンタテインメント)

 

感想・評価

1年間の林業研修プログラムに、チャラチャラした若者が挑むお話。

本作は農業ではなく、林業業界に焦点を当てており、林業の大変さを笑いと共に伝える作品です。

最初は田舎の暮らしやその村に住む人達との距離感、林業の過酷な現場などに戸惑う主人公ですが、徐々に山の男に育つその過程が面白く、勇気をもらえます。

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奇跡のリンゴ 2013年

あらすじ

1975年、秋則(阿部サダヲ)は青森県弘前市で妻の美栄子(菅野美穂)と共にリンゴを栽培していた。

彼は、年に十数回にわたり散布する農薬が原因で皮膚に異常をきたしてしまい、寝込むこともある妻の体を心配して無農薬でリンゴを育てることを心に誓う。

だが、農薬を使わないリンゴ栽培はその当時「神の領域」ともいわれ、実現するのは絶対無理だと思われており……。

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

阿部サダヲ、菅野美穂、池内博之、笹野高史、伊武雅刀、原田美枝子、山﨑 努

 

【スタッフ】

監督:中村義洋

原作:石川拓治「奇跡のリンゴ」(幻冬舎文庫)

脚本:吉田実似

 

感想・評価

石川拓治原作のノンフィクションを基に、夢物語だといわれていたリンゴの無農薬栽培を成し遂げた農家の苦難の道のりを描いた作品。

無農薬への執念とも思えるくらいの自分の信念を貫く姿もそうですが、その夫を支える妻の姿にも感動します。

自然農法の厳しさ、家族の大切さが伝わる作品です。

 

銀の匙 Silver Spoon 2013年

あらすじ

受験失敗をきっかけに、北海道の大蝦夷農業高校へ入学した八軒勇吾(中島健人)は、同級生のアキ(広瀬アリス)や駒場(市川知宏)のように明確な将来の展望を抱けない自分に違和感を抱きつつも、酪農実習や部活に奮闘していた。

北海道の大自然と動物たち、そして個性豊かな仲間に囲まれ、これまで経験したことのない生活を送る中で八軒は戸惑い、悩みながらも自分の進むべき道を見つけ始めるが……。

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

中島健人、広瀬アリス、市川知宏、黒木 華、上島竜兵、吹石一恵

 

【スタッフ】

主題歌:ゆず「ひだまり」(セーニャ・アンド・カンパニー)

原作:荒川 弘「銀の匙 Silver Spoon」(小学館「週刊少年サンデー」連載)

監督:吉田恵輔

脚本:吉田恵輔 高田亮

 

感想・評価

北海道の農業高校に入学した主人公が、命と向き合う姿を真摯に描く酪農青春映画。

酪農業界の現状や、ブタや牛などの家畜が経済動物として扱われているといったシビアな現実が描かれています。

その一方で酪農実習や部活に苦悩しながらも仲間たちと絆を深めていく主人公やその周りの生徒達に陰湿な部分はなく、シビアな現実が描かれながらも爽やかな青春映画となっています。

 

種まく旅人~みのりの茶~ 2012年

あらすじ

農林水産省官房企画官という身分を隠しながら、日本各地の農家の本音を聞いて回る大宮金次郎(陣内孝則)。

そんな彼に大分県臼杵市役所の農政局長として、省が開発した農薬を普及させよとの辞令が下る。

着任早々、無農薬栽培に切り替えた旧知のお茶農家の主人・森川修造(柄本明)と農業話で盛り上がるが、その翌日に彼が心臓発作で入院。

孫娘みのり(田中麗奈)が修造の代わりを努めようとするが、農業のノウハウなど何も知らずに途方にくれる。

そこへ金次郎が現われ、さまざまな面で彼女をサポートしていく。

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

陣内孝則、田中麗奈、吉沢悠、柄本明、石丸謙二郎、永島敏行

 

【スタッフ】

監督:塩屋俊

脚本:石川勝己/三浦千秋

主題歌:中村 中「ずっと君を見ている」(ヤマハミュージックコミュニケーションズ)

 

感想・評価

全国の農家を回って農業発展に尽力する農林水産省の役人が、危機に陥ったお茶農家を救う姿を描いたヒューマンドラマ。

お茶の有機栽培をテーマにした中身は主人公みのり(田中麗奈)の成長物語です。

観たら美味しいお茶を飲みたくなる、心温まる映画です。

 

まとめ

というわけで今回は農業を題材にした日本の映画のおすすめを紹介しました。

気になった作品があったらぜひこれを機に見てみてください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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