観ることによって自分の価値観を深めたり、視野を広げられるような哲学的な映画が見たくなる時もありますよね。

そこで今回はそんな人向けに考えさせられる日本の映画(邦画)のおすすめを紹介します。

 

目次

考えさせられる映画(邦画)のおすすめ

そして父になる 2013年

あらすじ

申し分のない学歴や仕事、良き家庭を、自分の力で勝ち取ってきた良多(福山雅治)。

順風満帆な人生を歩んできたが、ある日、6年間大切に育ててきた息子が病院内で他人の子どもと取り違えられていたことが判明する。

血縁か、これまで過ごしてきた時間かという葛藤の中で、それぞれの家族が苦悩し……。

公開日:2013年

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

福山雅治、尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキー、二宮慶多

 

【スタッフ】

監督・脚本・編集:是枝裕和

 

感想・評価

実際に起きた子どもの取り違え事件を基にした作品。

子供の取り違えという出来事に遭遇した2組の家族を通して、愛や絆、家族といったテーマを感動的に描かれています。

「本当の家族」とは、「親子」とは、「父親」とは、といったことを考えさせられます。

 

きみはいい子 2014年

あらすじ

新米教師の岡野(高良健吾)は、ひたむきだが優柔不断で、問題があっても目を背け、子供たちから信用されていない。

雅美(尾野真千子)は夫の単身赴任で3歳の娘と2人で生活し、娘にストレスをぶつけてしまうことがあった。

一人暮らしの老人あきこ(喜多道枝)はスーパーで支払いを忘れ、認知症を心配するようになる。

彼らは同じ町で暮らしており……。

公開日:2014年

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

高良健吾、尾野真千子、池脇千鶴、高橋和也、喜多道枝、黒川芽以

 

【スタッフ】

監督:呉 美 保

原作:中脇初枝 「きみはいい子」(ポプラ社刊)

脚本:高田 亮

 

感想・評価

育児によるストレスや学級崩壊といった問題を通して愛について描いたヒューマンドラマ。

扱うテーマが重く、心を抉られるシーンも多いですが、それでも日々の生活で見落としがちな愛情について再認識できる感動作です。

子供がいる人にこそ見てほしい作品です。

 

何者 2016年

あらすじ

就職活動の情報交換のため集まった大学生の拓人(佐藤健)、光太郎(菅田将暉)、瑞月(有村架純)、理香(二階堂ふみ)、隆良(岡田将生)。海外ボランティアの経験や業界の人脈などさまざまな手段を用いて、就活に臨んでいた。

自分が何者かを模索する彼らはそれぞれの思いや悩みをSNSで発信するが、いつしか互いに嫌悪感や苛立ちを覚えるようになる。

そしてついに内定を決めた人物が出てくると、抑えられていた嫉妬や本音が噴きだし……。

公開日:2016年

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

佐藤 健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之

 

【スタッフ】

原作:朝井リョウ『何者』(新潮文庫刊)

監督・脚本:三浦大輔

音楽:中田ヤスタカ

主題歌:「NANIMONO(feat.米津玄師)」中田ヤスタカ(WARNER MUSIC JAPAN/unBORDE)

 

感想・評価

原作は「桐島、部活やめるってよ」などで知られる朝井リョウの小説で、就活する大学生5人が模索する様を、Twitterと絡めて描いた作品です。

スピード感ある展開に加え、就活への焦燥感や、身近な人への嫉妬など就活する大学生の複雑な内面をリアルに表現されています。

いずれは就活することになる人がほとんどの大学生にとっては思うところが多い作品だと思います。

 

日日是好日 2018年

あらすじ

大学生の典子(黒木華)は、突然母親から茶道を勧められる。

戸惑いながらも従姉・美智子(多部未華子)と共に、タダモノではないとうわさの茶道教室の先生・武田のおばさん(樹木希林)の指導を受けることになる。

公開日:2018年

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

黒木華、樹木希林、多部未華子、鶴田真由、鶴見辰吾

 

【スタッフ】

監督・脚本:大森立嗣

原作:森下典子『日日是好日「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』(新潮文庫刊)

 

感想・評価

母親の勧めで茶道教室へ通うことになった大学生が、茶道の奥深さに触れ、成長していく姿を描いた映画。

「日日是好日」とは、文字通り「毎日毎日が素晴らしい」という意味であり、主人公の成長を通して「今、この時を大切にしよう」「毎日毎日を良い日にするよう努めよう」「一期一会の出会いを大切にしよう」と思わせてくれる作品です。

茶道の作法についても詳細に描かれているので、茶道の勉強にもなります。

 

GO 2001年

あらすじ

日本の普通高校3年の杉原。

未だ将来の夢も進路も決まらず、元ボクサーの父に仕込まれたボクシングの腕前を武器に喧嘩ばかりしている日々を送っていた。

ある日杉原は同級生・加藤のバースディパーティで声をかけてきた少女、桜井と突然の恋に落ち今まで経験したことのない時間を共有する。

だが、民族学校開校以来の親友、正一が駅でとある事件に巻き込まれる。

公開日:2001年

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

窪塚洋介、柴咲コウ、大竹しのぶ、山崎努

 

【スタッフ】

原作:金城一紀

脚本:宮藤官九郎

監督:行定勲

 

感想・評価

在日韓国人の高校生杉原が、日本の女の子と恋愛して自分のアイデンティティーに悩む姿を描いた作品。

国籍の違いによる立場など扱うテーマが重いのですが、全く後味悪くなく、最後までテンポよく爽快に物語が展開していきます。

体の中からカーッとエネルギーが湧いて元気になる映画です。

 

僕たちは世界を変えることができない 2011年

あらすじ

医大生のコータ(向井理)は友人たちと楽しい日常を過ごしていたが、何か物足りなく感じていた。

ある日、海外支援のパンフレットに目が止まったコータは、すぐに知り合い全員に「カンボジアに学校を建てよう!」とメールを送る。

実際に現地へリサーチに行くまでに活動を本格化させるが、そこには想像以上の現実が待ち構えていて……。

公開日:2011年

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

向井理、松坂桃李、柄本佑、窪田正孝

 

【スタッフ】

監督:深作健太

 

感想・評価

カンボジアに学校を建てようと奮闘する大学生の挫折と成長の日々を綴った青春ドラマ。

単なるお涙ちょうだいな映画ではなく、まるでドキュメントのようにリアルなカンボジアの現状が描かれており、大学生がボランティアで奮闘する姿を通してカンボジアが辿ってきた歴史なども知ることが出来ます。

主要キャストが若かりし頃のイケメン俳優ばかり揃っていることも注目です。

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シン・ゴジラ 2016年

あらすじ

東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生。

首相官邸での緊急会議で内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)が、海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘する。

その後、海上に巨大不明生物が出現。

さらには鎌倉に上陸し、街を破壊しながら突進していく。

政府の緊急対策本部は自衛隊に対し防衛出動命令を下し、“ゴジラ”と名付けられた巨大不明生物に立ち向かうが……。

公開日:2016年

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、高良健吾、市川実日子、高橋一生、津田寛治、余貴美子

 

【スタッフ】

監督・脚本:庵野秀明

 

感想・評価

「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明が総監督・脚本を手掛けた12年ぶりの日本版「ゴジラ」。

今作は「現在の日本に「ゴジラ」が出現したらどうなるのか?」をテーマに描かれており、「ゴジラ」を倒すための都合のいい武器やヒーローなどは登場せず、政治家たちが責任を擦り付けあったり、危機感のない住民たち、法律の内容や現実に可能である作戦などとにかくリアリティを追及した作品になっています。

また自衛隊が活躍する姿も他作品では見られないほどリアルに描かれており、自衛隊の攻撃シーンも現実的で科学設定がしっかりしています。

公開は2016年と比較的最近ですが、日本SF映画史上の傑作と言っても過言ではないでしょう。

 

犬と猫と人間と 2009年

あらすじ

映画監督の飯田は、稲葉恵子さんというおばあさんから自分の存命中に、動物たちの命の大切さ伝える映画を撮ってほしいと依頼される。

彼はその申し出に最初は面食らうが、いろいろと調べるうちにペット大国日本の現実が見え始める。

犬や猫を家族の一員として迎える家庭がある一方、全国では一日あたり1,000匹近い犬猫が処分されており……。

公開日:2009年

 

キャスト・スタッフ

監督:飯田基晴

 

感想・評価

現在の日本の犬や猫と人間との関係を静かに見つめるドキュメンタリー。

空前のペットブームといわれる中、処分される犬猫の数はなかなか減らず、彼らを助けようとする人々の努力とジレンマ、そして確かにそこに存在する命の美しさを丁寧に描いています。

動物が好きな人もそうでない人にも見てもらいたい作品です。

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東京難民 2013年

あらすじ

堕落した大学生活を送ってきた時枝修(中村蒼)は、生活費を工面してくれた父親が借金を抱えて行方をくらまし、授業料未納によって大学を除籍される。

家賃も払えずアパートを追い出された彼は、ネットカフェで宿泊しながら日払いのアルバイトで過ごしていた。

さらにはホストクラブで働くはめになり、ついにはホームレスになってしまう。

公開日:2013年

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

中村蒼、大塚千弘、青柳翔、山本美月、中尾明慶、金子ノブアキ、井上順

 

【スタッフ】

監督:佐々部清

 

感想・評価

大学生活を送っていた主人公が、父親の失踪を機にどんどん転落していき、そこから這い上がろうと奮闘するお話。

現在の社会は何かをきっかけに一度道を踏み外すとどんどん落ちていくもので、一度落ちてしまったらそう簡単には這い上がれない構造になっており、その残酷な社会を短時間でリアルに表現してます。

この作品を見ることでいつ自分も転落するか分からない恐怖や「こうはなりたくない!」という思いから、反面教師として自分を鼓舞することが出来ます。

 

悪人 2010年

あらすじ

土木作業員の清水祐一は、恋人も友人もなく、祖父母の面倒をみながら暮らしていた。

馬込光代は、妹と2人で暮らすアパートと職場の往復だけの退屈な毎日を送っていた。

孤独な魂を抱えた2人は偶然出会い、刹那的な愛にその身を焦がす。

しかし、祐一は連日ニュースを賑わせていたとある事件の犯人だった ――。

光代はそんな祐一の自首を引き止め、祐一と共に絶望的な逃避行へと向かう。

やがてその逃避行の波紋は被害者の家族、加害者の家族の人生をも飲み込んでいく。

公開日:2010年

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

妻夫木 聡、深津絵里、岡田将生、満島ひかり、樹木希林

 

【スタッフ】

監督:李 相日

 

感想・評価

吉田修一のベストセラー小説を映画化したもの。

悪人とは何か?善人とは何か?何を基準に善人悪人と判断するのか?本当の悪人は誰なのか?といったことを考えさせられます。

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インスタント沼 2009年

あらすじ

雑誌編集長の沈丁花ハナメ(麻生久美子)は、担当雑誌が休刊になり退職。

偶然見つかった手紙で知った実の父親に会いにいくと、骨董屋を営む怪しい風ぼうの“電球”という男(風間杜夫)が現れる。

“電球”を訪ねるうちに自室で骨董屋をはじめることを思いついたハナメだったが、お宝が眠る蔵の鍵を“電球”に100万円で売りつけられ……。

公開日:2009年

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

麻生久美子、風間杜夫、加瀬亮、松坂慶子、相田翔子

 

【スタッフ】

監督:三木聡

 

感想・評価

会社を辞めたOLがまだ見ぬ実の父親の存在を知ったことから、さまざまな不思議な体験を重ねていくヒューマン・コメディー。

感動や大爆笑するシーンは殆んど無く、チープなやり取りとシュールな小ネタが続きます。

一体何を言いたいのか分からない気がするものの、実は深く考えさせられるようなメッセージ性を含んでおり、ある人にとっては元気が出る不思議な映画、また別のある人にとっては人生のバイブルとなる、など人によって評価が別れそうな作品です。

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リリイ・シュシュのすべて 2002年

あらすじ

ある地方都市、中学2年生の雄一(市原隼人)は、かつての親友だった星野(忍成修吾)やその仲間たちからイジメを受けるようになる。

そんな彼の唯一の救いはカリスマ的女性シンガー、リリイ・シュシュの歌だけであり、そのファンサイトを運営する彼は、いつしかネット上でひとりの人物と心を通わしていくが…。

公開日:2002年

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

市原隼人、 忍成修吾、伊藤歩、岩井 俊二、大沢たかお

 

【スタッフ】

監督:岩井俊二

 

感想・評価

いじめや万引き、性に対する意識など思春期特有の残酷な感情をリアルに描いた作品です。

公開が2002年とかなり前ですが、今見ても今作で描かれる思春期特有の嫌な経験や雰囲気に共感する人も多いと思います。

描かれるテーマがテーマなだけに全体的に暗く、後味悪い作風になっているので、「憂鬱でやるせない気持ちになりたい」「中学生特有の陰湿とした人間関係を見たい」という人に今作はおすすめです。

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散歩する侵略者 2017年

あらすじ

鳴海(長澤まさみ)の夫・真治(松田龍平)が、数日間行方をくらまし、別人のようになって帰ってくる。

これまでの態度が一変した夫に疑念を抱く鳴海は、突然真治から「地球を侵略しに来た」と告白され戸惑う。

一方、町ではある事件が起こったのを機に、さまざまな現象が発生し、不穏な空気が漂い始める。

公開日:2017年

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

長澤まさみ、松田龍平、高杉真宙、恒松祐里、前田敦子、満島真之介、児嶋一哉

 

【スタッフ】

原作:前川知大「散歩する侵略者」

脚本:田中幸子 黒沢 清

音楽:林 祐介

監督:黒沢 清

 

感想・評価

宇宙人の侵略をテーマにした作品。

宇宙人との戦いを描くというよりは、無機質な宇宙人が次第に人間らしくなっていく様を見て、大切な何かを考えさせられる、そんな作品です。

終始スリリングでシリアスな雰囲気で物語が進みますが、所々で笑えたりシュールなところなど楽しいポイントもあります。

 

舟を編む 2013年

あらすじ

玄武書房に勤務する馬締光也(松田龍平)は職場の営業部では変人扱いされていたが、言葉に対する並外れた感性を見込まれ辞書編集部に配属される。

新しい辞書「大渡海」の編さんに従事するのは、現代語に強いチャラ男・西岡正志(オダギリジョー)など個性の強いメンツばかり。

仲間と共に20数万語に及ぶ言葉の海と格闘するある日、馬締は下宿の大家の孫娘・林香具矢(宮崎あおい)に一目ぼれし……。

公開日:2013年

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

オダギリジョー、黒木華、渡辺美佐子、池脇千鶴、鶴見辰吾、伊佐山ひろ子

 

【スタッフ】

監督:石井裕也

 

感想・評価

ある出版社の寄せ集め編集部が、気の遠くなるような歳月をかけて二十数万語が収録された新辞書作りに挑む姿をユーモラスに描いた作品。

辞書作りという舟のオールのように地味な仕事に熱心に打ち込む主人公達の姿を通して、人が人を理解し、つながりあうとはどういうことなのかを考えさせられる作品です。

劇的な展開や大きな波があるわけではなく、淡々と物語が展開していきますが、それでも見入ってしまう魅力があります。

 

志乃ちゃんは自分の名前が言えない 2017年

あらすじ

高校一年生の志乃は上手く言葉を話せないことで周囲と馴染めずにいた。

ひとりぼっちの学生生活を送るなか、ひょんなことから同級生の加代と友達になる。

音楽好きなのに音痴な加代は、思いがけず聴いた志乃の歌声に心を奪われバンドに誘う。

文化祭へ向けて猛練習が始まった。

そこに、志乃をからかった同級生の男子、菊地が参加することになり・・・。

公開日:2017年

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

南 沙良、蒔田彩珠、萩原利久、山田キヌヲ、奥貫 薫

 

【スタッフ】

監督:湯浅弘章

原作:押見修造 「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」(太田出版)

脚本:足立 紳

音楽:まつきあゆむ

 

感想・評価

「惡の華」などで知られる漫画家・押見修造が描いた漫画が原作の映画。

特定の言葉を上手く発音できない「吃音症」に苦しむ女子高校生が主人公の作品ですが、主人公の友達の加代は音痴で悩んでいたり、クラスメイトの男子の菊池は空気が読めない言動をしてしまうことを悩んでいたりなどコンプレックスに悩む高校生達を描いた青春もの。

それぞれが持つコンプレックスに悩みながらも、必死に生きていこうとする姿に元気をもらえます。

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FAKE 2016年

あらすじ

2014年、聴覚障害を抱えながら「鬼武者」などのゲーム音楽や「交響曲第1番“HIROSHIMA”」といった作品により「現代のベートーベン」と呼ばれた佐村河内守が、実は耳は聞こえており、作品はゴーストライターの作曲だったと報道される。

騒然とする状況で、自宅での撮影に応じた佐村河内は……。

公開日:2016年

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

佐村河内守

 

【スタッフ】

監督:森達也

 

感想・評価

2014年のゴーストライター騒動で話題になった佐村河内守を追ったドキュメンタリー。

佐村河内守に焦点を当てた作品ですが様々なメディア関係者も登場するため、佐村河内守がどういう人物なのか?というだけではなく、彼を取り巻くメディアの在り方についても描かれています。

嘘をついた佐村河内守も自業自得ではありますが、観る前と後では彼に対する印象は大きく変わるはずです。

 

そこのみにて光輝く 2013年

あらすじ

仕事を辞めて何もせずに生活していた達夫(綾野剛)は、パチンコ屋で気が荒いもののフレンドリーな青年、拓児(菅田将暉)と出会う。

拓児の住むバラックには、寝たきりの父親、かいがいしく世話をする母親、そして姉の千夏(池脇千鶴)がいた。

達夫と千夏は互いに思い合うようになり、ついに二人は結ばれる。ところがある日、達夫は千夏の衝撃的な事実を知り……。

公開日:2013年

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

綾野剛、池脇千鶴、菅田将暉、高橋和也、火野正平、伊佐山ひろ子、田村泰二郎

 

【スタッフ】

監督:呉美保

脚本:高田亮

原作:佐藤泰志(河出書房新社刊)

 

感想・評価

貧困で過酷な家庭を生きる兄妹を描いた作品。

全体的に重く、暗い雰囲気が漂っている中で時折見せる兄妹の温かさに光を感じますが、それでも救いのない話です。

見ると気持ちが落ち込んでしまうので、「憂鬱な気分になりたい」という人におすすめです。

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銀の匙 2013年

あらすじ

受験失敗をきっかけに、北海道の大蝦夷農業高校へ入学した八軒勇吾(中島健人)は、同級生のアキ(広瀬アリス)や駒場(市川知宏)のように明確な将来の展望を抱けない自分に違和感を抱きつつも、酪農実習や部活に奮闘していた。

北海道の大自然と動物たち、そして個性豊かな仲間に囲まれ、これまで経験したことのない生活を送る中で八軒は戸惑い、悩みながらも自分の進むべき道を見つけ始めるが……。

公開日:2013年

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

中島健人、広瀬アリス、市川知宏、黒木 華、上島竜兵、吹石一恵

 

【スタッフ】

主題歌:ゆず「ひだまり」(セーニャ・アンド・カンパニー)

原作:荒川 弘「銀の匙 Silver Spoon」(小学館「週刊少年サンデー」連載)

監督:吉田恵輔

脚本:吉田恵輔 高田亮

 

感想・評価

北海道の農業高校に入学した主人公が、命と向き合う姿を真摯に描く酪農青春映画。

酪農業界の現状や、ブタや牛などの家畜が経済動物として扱われているといったシビアな現実が描かれています。

その一方で酪農実習や部活に苦悩しながらも仲間たちと絆を深めていく主人公やその周りの生徒達に陰湿な部分はなく、シビアな現実が描かれながらも爽やかな青春映画となっています。

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eatrip 2009年

あらすじ

フード・クリエーティブ・チーム「eatrip」を主宰し、幅広く活躍中のフードディレクターの野村友里。

人間にとって欠かすことができない食という直接的な行為と、そこから生まれる感情の軌跡に興味を抱いた彼女は自らカメラを手に、年齢や職業、そして環境も異なる人々へ、食との向き合い方についてのインタビューを試みる。

公開日:2009年

 

キャスト・スタッフ

【キャスト】

浅野忠信、高橋皖司、秋山鐘一郎、森岡尚子、UA

 

【スタッフ】

監督:野村友里

 

感想・評価

“人”と“食” との関係や、形や言葉には表現しきれない空気感や流れる時間をピュアに描いたフード・ドキュメンタリー。

フードディレクターの野村友里が監督を務めているだけあって作品を通して“食”に関して深いメッセージが込められています。

“食”について深く考えたいという人におすすめです。

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まとめ

というわけで今回は考えさせられる邦画のおすすめを紹介しました。

気になった作品があったらぜひこれを機に見てみてください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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