実話を基にして作られたノンフィクション映画は、基となる話が実在するだけにリアリティがあり、作品を通して事実を知っていく面白さがあります。
今回はそんな実話を基にした日本のノンフィクション映画(邦画)のおすすめを紹介します。
目次
実話を基にした日本のノンフィクション映画のおすすめ
日本で一番悪い奴ら 2016年
あらすじ
柔道で鍛えた力を買われて、北海道警察の刑事になった諸星要一(綾野剛)。
裏社会に入り込んでS(スパイ)をつくれという、敏腕刑事・村井の助言に従い、Sを率いて「正義の味方、悪を絶つ」の信念のもと規格外の捜査に乗り出す。
こうして危険な捜査を続けていった諸星だったが……。
公開日:2016年
キャスト・スタッフ
【キャスト】
綾野剛、YOUNG DAIS、植野行雄(デニス)、矢吹春奈、瀧内公美
【スタッフ】
監督:白石和彌
脚本:池上純哉
原作:稲葉圭昭「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」(講談社文庫)
主題歌:「道なき道、反骨の。」東京スカパラダイスオーケストラ feat. Ken Yokoyama
感想・評価
この作品は「日本史上最大の不祥事」とも呼ばれた、北海道警察で起きたとある汚職事件を元にして作られています。
国民の味方であるはずの警察組織の汚い部分や体育会系特有の陰湿さにフォーカスしており、元になった事件があるだけにリアリティある作品に仕上がっています。
そして父になる 2013年
あらすじ
申し分のない学歴や仕事、良き家庭を、自分の力で勝ち取ってきた良多(福山雅治)。
順風満帆な人生を歩んできたが、ある日、6年間大切に育ててきた息子が病院内で他人の子どもと取り違えられていたことが判明する。
血縁か、これまで過ごしてきた時間かという葛藤の中で、それぞれの家族が苦悩し……。
公開日:2013年
キャスト・スタッフ
【キャスト】
福山雅治、尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキー、二宮慶多
【スタッフ】
監督・脚本・編集:是枝裕和
感想・評価
実際に起きた子どもの取り違え事件を基にした作品。
子供の取り違えという出来事に遭遇した2組の家族を通して、愛や絆、家族といったテーマを感動的に描かれています。
「本当の家族」とは、「親子」とは、「父親」とは、といったことを考えさせられます。
ビリギャル 2015年
あらすじ
名古屋の女子高に通うお気楽女子高生のさやか(有村架純)は全く勉強せず、毎日友人たちと遊んで暮らしていた。
今の状態では大学への内部進学すらままならないと案じた母は、さやかに塾に通うよう言いつける。
彼女は金髪パーマにピアス、厚化粧にミニスカートのへそ出しルックで渋々入塾面接に行き、教師の坪田と出会う。
公開日:2015年
キャスト・スタッフ
【キャスト】
有村架純、伊藤淳史、野村周平、大内田悠平、奥田こころ、あがた森魚
【スタッフ】
監督:土井裕泰
原作:坪田信貴「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」
脚本:橋本裕志
主題歌:「可能性」サンボマスター(Victor Entertainment / Getting Better)
感想・評価
成績学年最下位の女子高生が、ある教師の励ましで慶應義塾大学合格というむちゃな目標に向かって突き進む姿を描いた作品。
実話なのでストーリーや登場人物に唐突感や不自然さがなく、意外性がテーマの割には白けることなく終止落ち着いて観られます。
慶應義塾大学合格のために奮闘する女子高校生と塾講師の姿に元気をもらえる作品です。
葛城事件 2016年
あらすじ
父親から受け継いだ小さな金物屋を懸命に切り盛りし、マイホームを手に入れ、妻の伸子(南果歩)と共に長男・保(新井浩文)と次男・稔(若葉竜也)を育て上げた葛城清(三浦友和)。
理想の家族と生活を築いたと考えていた彼だったが、21歳になった稔がとある事件を起こしてしまう。
自分の育て方に間違いがあったのかと清が自問自答する中、伸子は精神的に病んでしまい、保は勤めていた広告代理店を解雇される。
やがて、稔と獄中結婚したという女・星野が現れ……。
公開日:2016年
キャスト・スタッフ
【キャスト】
三浦友和、南果歩、新井浩文、若葉竜也、田中麗奈
【スタッフ】
監督:赤堀雅秋
感想・評価
父親の歪んだ愛と、それによって妻と息子2人が追い込まれ、家族全体が不幸に浸かっていく様を描いた作品。
その後味の悪さから、映画公開当初は「もう二度と見たくない!」と話題になったほど。
観る者の心を鋭く抉る、人間ドラマです。
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奇跡のリンゴ 2013年
あらすじ
1975年、秋則(阿部サダヲ)は青森県弘前市で妻の美栄子(菅野美穂)と共にリンゴを栽培していた。
彼は、年に十数回にわたり散布する農薬が原因で皮膚に異常をきたしてしまい、寝込むこともある妻の体を心配して無農薬でリンゴを育てることを心に誓う。
だが、農薬を使わないリンゴ栽培はその当時「神の領域」ともいわれ、実現するのは絶対無理だと思われており……。
公開日:2013年
キャスト・スタッフ
【キャスト】
阿部サダヲ、菅野美穂、池内博之、笹野高史、伊武雅刀、原田美枝子、山﨑 努
【スタッフ】
監督:中村義洋
原作:石川拓治「奇跡のリンゴ」(幻冬舎文庫)
脚本:吉田実似
感想・評価
石川拓治原作のノンフィクションを基に、夢物語だといわれていたリンゴの無農薬栽培を成し遂げた農家の苦難の道のりを描いた作品。
無農薬への執念とも思えるくらいの自分の信念を貫く姿もそうですが、その夫を支える妻の姿にも感動します。
自然農法の厳しさ、家族の大切さが伝わる作品です。
僕たちは世界を変えることができない 2011年
あらすじ
医大生のコータ(向井理)は友人たちと楽しい日常を過ごしていたが、何か物足りなく感じていた。
ある日、海外支援のパンフレットに目が止まったコータは、すぐに知り合い全員に「カンボジアに学校を建てよう!」とメールを送る。
実際に現地へリサーチに行くまでに活動を本格化させるが、そこには想像以上の現実が待ち構えていて……。
公開日:2011年
キャスト・スタッフ
【キャスト】
向井理、松坂桃李、柄本佑、窪田正孝
【スタッフ】
監督:深作健太
感想・評価
カンボジアに学校を建てようと奮闘する大学生の挫折と成長の日々を綴った青春ドラマ。
単なるお涙ちょうだいな映画ではなく、まるでドキュメントのようにリアルなカンボジアの現状が描かれており、大学生がボランティアで奮闘する姿を通してカンボジアが辿ってきた歴史なども知ることが出来ます。
主要キャストが若かりし頃のイケメン俳優ばかり揃っていることも注目です。
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冷たい熱帯魚 2010年
あらすじ
熱帯魚店を経営する社本と妻の妙子は、娘が万引きしたとの連絡を受けてスーパーへと向かう。
しかし、偶然居合わせた同業者・村田の取り成しで娘は無罪放免となり…。
公開日:2010年
キャスト・スタッフ
【キャスト】
吹越満
でんでん 黒沢あすか、神楽坂恵 梶原ひかり 渡辺哲
【スタッフ】
監督:園子温
感想・評価
とある事件を元にしたサスペンス映画で、一般人が悪い人間に懐柔されていく過程が生々しく描かれ、引き込まれます。
この作品を見ると気付かないだけで自分の身近にも悪意のある人間が潜んでいるのではないか?その悪意ある人間によって気付かないうちにまんまと乗せられて最悪の事態になってしまうのではないか?と恐怖心が芽生えてしまいます。
R-18にも指定されていることからも分かるように過激でバイオレンスな内容になっており、ショッキングなシーンも多いので苦手な人は注意が必要です。
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まとめ
というわけで今回は実話を基にした日本のノンフィクション映画を紹介しました。
気になった作品があったらぜひこれを機に見てみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。